教育研究家の日記

教育研究家による備忘録

文章を多面的にとらえる

国語、東京書籍5年の教科書に「テレビとの付き合い方」という文章がある。

 

今回、筆者の考えについて多面的にとらえるという授業を行った。

情報を何も考えず鵜呑みにするのではなく、

また、ただただ批判するのでもなく、

筆者の考えをとらえたうえで、自分で判断をする力を養うのが目的である。

 

文章の要旨を前の時間にとらえ、筆者の意見に賛成、反対、一部賛成、一部反対と立場を決め、

それぞれの見方を討議することで多面的にとらえるということをねらった。

 

授業の詳細はここでは述べず、効果的だったものについて記述する

 

①自分の立場をはっきりして参加意識をもつ

 自分の意見がないままで討議をしても当事者意識は薄くなる。自分の立場をはっきりさせると、議論に参加しやすくなる。また、仮決定でも決断することは大切だということがわかった。

 「自分の立場をメモでも、〇つけるでもいいのでノートに「書かせる」」

 これにつきる。このことで全員が当事者意識をもつことができる。アクティブラーニングにもつながる。

 

②自分の立場を視覚的に表現する

 討議の中で考えが変容した際、意思表示をすることによって、より深く議論ができる。

 賛成札、反対札など用意したこともあったが、準備に手間がかかる。

 お道具箱にあるもの(全員が持っているもの)を活用した。

 賛成の人はのり、反対の人ははさみ、一部賛成・一部反対の人はセロテープを机の上に出すルールで行う。

 変容や、その理由を問うよいきっかけとなった。