教育研究家の日記

教育研究家による備忘録

6年生を送る会 出し物 練習編

6年生を送る会がある

 

 

練習について、小学校5年においては教員が全体指示を出すことが多いように思う。

今回は5年児童の実行委員にすべてを委ねた。

 

教員の中では次のことを確認

①見ててもどかしくても口出ししない

②練習の仕方の助言をするより前に、自分たちで気づかせる

③完成度(こちらの理想)を押し付けず、できるようになったことを認める

 

以下考え方の背景

①見ててもどかしくても口出ししない

 どの場面でも通じる。教員はせっかちだ。余計な口出しは成長の機会を阻害する。

 

②練習の仕方の助言をするより前に、自分たちで気づかせる

 練習後、実行委員で振り返り。練習でうまくいったところ、反省点を問う。自分で学びを獲得させていく

かける言葉かけ

 「どうだった?」、

 「うまくいったことは?」「どうしてうまくいったんだろう?」

 「もっとこうしたらというところある?」

 「次の練習の目標は?」

 

 決して思っていても「こうしたほうがよい」と言わない。 助言は最小限にとどめることで自分たちで学びを獲得させていく。

 

③完成度(こちらの理想)を押し付けず、できるようになったことを認める

 各行事で見栄えを気にするのは子供より教員側である。
 運動会や音楽会で出来栄えを重視してしまうこともある。
 見栄えのよい出し物をすることではなく、子どもの成長につながる出し物をする本来の目的を見失ってはならない。

 (もちろん、子どもたちの意識がそちらに向かっている場合は別だが)

 

 何かをあきらめることで広い心をもてることもある。

 完成度を気にしすぎないと、子どものがんばりによく目がいくようになる。

 するといろいろな場面で子どもを褒められる。

 

 見事に期待に応えてくれ、やりきった顔をしていた。

 リハーサルを終えた時の笑顔がなんともいえなかった。

 

 教育は本来、減点方式ではなく、加点方式であるべきである。